iPhoneやAndroid向け多人数同時参加型オンラインゲームのParallel Kingdom間もなく開始
iPhone App Storeの営業開始以来、携帯電話のGPS(オリジナルのiPhoneの場合は疑似GPS)を使って位置情報を利用するソーシャルネットワークが種々登場してきた。近くにいる友達や、人気スポット、会いたいと思っているけれどまだ会ったことのない人などの情報を表示して、出会いによる相互作用を生み出そうとするものだ。これらのうちいずれかが未来のSNSを実現するのかどうかはわからない。ただ、この位置情報関連分野には、まだ埋められていない大きな余白がある。それはすなわちゲーム分野のことだ。

今月末にスタートするParallel Kingdomは、iPhoneとAndroidの各プラットフォーム用で最初のMMO(多人数同時参加型オンラインゲーム)を発表しようとしている(ゲームに参加した時点でプラットフォームの違いは関係なくなる)。PCではMMOが大人気で、World of Warcraftはメガヒットとなり、ゲームへの依存性を突く会費制のモデルが十分利益を生むことを証明した。Parallel Kingdomはモバイル環境におけるMMOの大ヒットを狙っている。
一見したところ、とくにビジュアル面でParallel Kingdomにはさして面白みがないように見える。インタフェースはGoogle Mapに配置されるアイコンがあるだけだ。それぞれのアイコンはプレイヤーや敵、アイテムなどを意味するもの。ビジュアル面には徹底的な改善が必要だとしても(iPhoneには既に3Dゲームも誕生している)、背景にある技術やコンセプトはかなりエキサイティングなものだ。
ゲームでは電話機に内蔵されたGPSを利用して、地図上の動きを検知する。つまり現実世界で移動すれば、ゲーム内の場所でも移動するというわけだ。たとえば地元スターバックスでモンスターに襲われたとしても、車でちょっと移動すれば裕福で友好的な雰囲気をもつ地域に移ることができたりもする。尚、ゲームはマクロレベルでは現実の所在とゲーム内の位置をリンクさせているが、一定の範囲内についてはゲーム世界でのみ移動することができる(オフィスから出ることなく、会社の周りを探検してみることができる)。
現在のところ、ゲーム内でできることはかなり限られている。地面におちてるアイテム(武器やゴールド)を拾ったり、他の人に話しかけたり、あるいは攻撃したりという程度。また現在のところスキルやレベルの概念が実装されておらず、戦いも持っている武器の種類で決まってしまうことになる。これでも最初のうちは面白いが、レベルを効果的に使って、レベルアップのためにより多くプレイしたくなるWorld of Warcraftのように病みつきになるような面白さはない(Parallel KingdomディレクターのJustin Beckは、レベル機能なども開発中であるとしている)。尚、サービス開始時には無料で参加することができる。将来的にゲームの各機能がきちんと実装された時点で会費制の導入も考えているとのこと。
個人的にはParallel Kingdomや同種のゲームには大きなチャンスがあると考えている。冒頭に述べたソーシャルネットワークよりも有望かもしれない。確かに位置情報を利用できるソーシャルネットワーキングは、ネットワークを広げたり、デートするには便利だけれど、ほとんどの人はたまにしか使わないだろう。オンラインゲームには人々を熱中させ、大きな利益を生み出す可能性もある(月額15ドル程度ならプレイヤーを集めるのに事欠かない)。但し、Parallel Kingdomが本気でこの分野に参入を考えるのなら、既に多くの人が慣れ親しんでいる3Dグラフィックを表示するため、iPhoneやAndroidのパワーを十分に活かす全く新しいグラフィックエンジンの採用が不可避だ。
[原文へ]
(翻訳:Maeda, H)
タグ: android, iPhone, Parallel Kingdom【関連記事】

次の記事:

